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【天真修祓とは】
天真  (てんしん)

天から与えられた純粋な性質。又自然のままで飾り気の無い事。

修祓 (しゅばつ)

神職が祓い串を使って、参列者がその身に纏った罪穢れを祓い清める行為。

天真修祓 (てんしんしゅばつ)

天から与えられた使命のままに、二指強擦法で肉体に潜んだ悪業を取り除きます。 業を全て取り除けば、肉体のみならず魂も清められます。魂が潤いを帯び、芽を吹き、大輪の花を咲かせます。 施術中は、業の深さ、量に従い、強い痛みが出ますが、施術が終わると、清清しい何とも言えない良い気分になります。 痛みに耐えながら、自分で作った業を取除いていく訳ですから、ある意味懺悔の行とも言えます。 体表部には、赤い色が出てきます。業が深ければ深い程、どす黒い色になります。1週間から10日間程で、消えていきます。 見た目には、引っかき傷のように見えますが、傷ではありませんので、風呂に入っても滲みたりはしません。 皮膚が爛れていたり、固く変質しているなどの皮膚疾患がある場合は、天真修祓は効果有りません。

鍼灸天真治療院
(しんきゅうてんしんちりょういん)

この天真という名称は、中国の古典「黄帝内経素門」から取っています。 本を開くと最初に「上古天真論」というのが出てきます。紀元前にこの書物の原型が実在したようです。 昔の人は長生きしたが現代の人は早死にする。長生きするか早死にするかは、一に自然の規律に従うか否かにかかっている。 紀元前にすでに、陰陽の協調と嗜欲の節制とを持って、天真の気を保全する事を説いています。

業 (ごう)

宗教用語ですので、各宗派によって表現は違います。当院では、単純に肉体に溜まった垢と考えています。生まれてから今までの長い人生に於いて、自分が行ってきた行為、発してきた様々な言葉、脳に生じた喜び悲しみ恨み辛み等色々な感情や想い。 それらが長い年月の内に自分自身の体の中に垢と成って溜まり、自身の心と体を傷つけ、能力を発揮するのを阻害しています。 又他人からの妬み、嫉み、やっかみなども自身の中に業として受ける場合が有ります。 治療家や宗教家など、悩みを持った人々を救う事を生業としている人達は、特に他人の業を吸い易いようです。 腕が良くて繁盛している治療家ほど、早死にすると言われています。 東洋医学で云う邪気汚血、神道で云う罪穢れ等、なんだか分からないが体内に有って自身に悪い影響を与えているもの、というイメージで捉えてもらえば良いと思います。

道名 (どうめい)

一般的に言えば号と呼ばれるものです。 30年程昔の話ですが、当時古神道の大家栗山奉行師に師事していました。 ある会合で、私の正面に座るなり、「ん!お前は天真だな!」と一言。何か上から降りてきたようです。 それ以来、道名として「天真」を名乗らせていただいています。 鍼灸師会に属している関係上、業界では、戸籍名の「良介」を使っていますが、向後は、HP上は道名の「天真」を使わせていただきます。

補瀉論 (ほしゃろん)

東洋医学の治療理論に、「補瀉」があります。 補とは、おぎないたすけることであり、人間の神気と精血を補い、生命力を強め、その自然治癒力を高めるような方法が補法といわれます。 瀉とは、そそぎ、またはくだし、もらし、うつすことなどの意があります。人間の生命力に障害を与える諸々の邪気を取り除くような方法が瀉法といわれます。 虚に対しては補、実に対しては瀉の技術をもって生体の不調和を調整する方法です。 天真修祓は、肉体に潜んだ悪業を直接体外に引っ張り出す訳ですから、瀉法の極みと言えます。 それに対して、新しいエネルギーを補ってあげる補法が必要となってきます。 徒手操作で軟部組織の緊張を取って体型を正常に復位したり、鍼灸で気血の流れを良くしたりすることは、補法になります。又、肉体の司令塔である頭蓋部のリズムを揃え、脳内の脳脊髄液の流れを良くすると脳の働きが活発化するだけでなく、全身の自然治癒力が高まります。 補法と瀉法の組み合わせ、これが最高の治療効果をもたらします。

余命 (よめい)

三年前に、六十歳で天寿を全うするはずでしたが、如何なる神計らいか、余命を授かっています。 あとどの位地球に居られるか分かりませんが、そんなに長い期間では無いでしょう。 残された時間、修羅の巷で塵埃に塗れながら、神ながらの道を、気楽に爽やかに歩いて行きたいものです。